優勝インタビュー 参加者インタビュー 向川尚樹の実走レポート


最高の秋晴れのなかスタートしたスズカ8時間エンデューロ秋sp。相棒とも言うべき自転車に乗り込み、気のあう仲間や家族、そして数多のライバルたちとともに最高の一日を過ごしたことでしょう。
ホームストレートに吹き付ける逆風にも負けず、最後まで走り切って栄冠を手にしたライダーたちには爽やかな笑顔があふれていました。その最高の笑顔を、ちょっとだけご紹介します。


4時間エンデューロロードソロの部の優勝に加え、4時間エンデューロの総合優勝も勝ち取った井上選手。昨年の秋spの同種目で2位、今年の春spのアタック120では3位と、あと一歩のところで手が届かなかった表彰台のてっぺんに立ちました。
レースでは最終周回までにクラス優勝・総合優勝がソロの3選手に絞られましたが、その中にこの種目の昨年の覇者・黒田選手も。「黒田選手には昨年スプリント勝負で負けたので、自分が勝つにはそれまでに攻撃するしかないと思っていました。最終周回でシケインの上りとスプーンカーブでアタックを仕掛けたのがうまく決まりました」とのこと。
レース前には3歳の娘さんに「優勝してね」と言われていたそうで、家族の目の前で優勝という最高の結果を残しました。家族とチームメイトに祝福されて記念の一枚!



最終周回のゴールスプリントまでもつれる混戦となった、今年の8時間エンデューロの総合優勝争い。この戦いを制したのは、京都産業大学の自転車部員でつくる「きょうさん」の皆さんでした。
4人チームですが「スプリンターを最終局面で満を持して投入するため、昼ごろに一度短時間走らせた以外は3人のメンバーで残りのおよそ7時間を回し続けた」といい、この作戦が結果として功を奏しました。
「途中、優勝争いをしていたチームが単独で集団を飛び出して逃げたときにはこのまま逃げ切られるのではないかと思った」といい、優勝という結果を残せてホッと一安心した様子のメンバーたち。「秋春の連覇をねらう?」という質問には、「春からは学連レースに集中します」とのことでしたが、秋には再び「きょうさん」旋風が吹くかも?



4時間フラットバーと言えばこの面々、名交自転車部のみなさん。実はこのチーム名では2連覇なのですが、別のチーム名で挑戦した経歴を含めると実質3連覇という強豪チームです。女性を1名加えた男女混合チームでの連覇、さらには2位と2周の差をつけるという圧倒的な見せてくれました。リーダーの小林さんは「今回のレース、出走前に参加チームをチェックしていたのですが…知らない名前がたくさんあって“ダークホースがいるかも!?”と少し警戒していました。でも、“大丈夫、絶対勝てる!”と言い聞かせて臨みました」レースに勝つコツについて聞いてみると「油断するとペースは急激に落ちるので、疲れる前にとにかく交代すること」ベテランの貫禄たっぷりのチームでした。



今大会で6回目の挑戦という増田さんご家族。これまで表彰台には上がっていたものの、ずっと優勝を逃していました。「ようやく優勝!これも親子の団結力のおかげです」とお父さん。長男の翠月選手は現在中学1年生で、ロードには小学2年生の頃から乗っていたとのこと。お父さんの友人が最初に息子さんをロードの世界に誘ったそうです。「息子が初レースに挑戦した時、いきなり入賞したんです。でも、2回目はボロボロに負けてしまって…その時に息子がすごく悔しがっていたので、練習相手になってあげようと家族みんなでロードを始めました」。お母さんは「ロードは息子の精神鍛錬のため。家族でバックアップしています!」家族で勝ち取った優勝、おめでとうございます!



昨年の大会では2位、そして今大会で初優勝をおさめ、見事リベンジを果たしたチームHakusei。実は大学の監督&生徒という師弟コンビでした。「リベンジが果たせて一安心。毎週二人で練習したかいがありました。週2回、一日約120km走り込みました!」と熱く語る監督の辻選手。勝因を聞いてみると「予想以上に風が強かったので、ペース配分が鍵になると思い後半にスタミナを残す作戦に出ました」とのこと。前園選手は「来年大学を卒業して社会人になるので、このままでは心残りになってしまう…と思っていました。どうしても優勝ジャージが欲しかったので、必死になって走りました!」と感無量の様子。来年はエンデューロに挑戦して優勝を狙うというお二人でした。



8時間の長き闘いをたった一人で走り抜き、2位に上り詰めた12歳の寺田選手。さらに驚くことに、スズカ8時間エンデューロ初出場!表彰ステージに集まった参加者たちの注目を集めました。「初出場で表彰台に上がれたので、自分でもびっくりしています。今までの人生で一番長い距離(284km)を走りました!」と寺田選手は小学2年生の頃からロードに乗り始め、現在中学1年生。学校では陸上部に所属しているそうです。「平日は部活の後にローラーで100kmほど回して、土日は外で走っています。トレーニングのメニューも自分で考えて組み立てています」と、しっかりとした口調でインタビューに答えてくれました。将来はツール・ド・フランスの選手になる!という寺田選手、今後の活躍が楽しみです!