晴天に恵まれ絶好のレース日和!
それぞれの思いを胸に走り抜いた自転車仲間たち

まさに「秋晴れ」のもとでスタートしたスズカ8時間エンデューロ 秋sp。光り輝く表彰台のトップを目指し、吹きつける風にも負けず挑んだ熱き選手たち。
気のあう仲間とともにサーキットコースを走る爽快感を楽しんだチーム。
友達や家族、そしてライバルたちとともに駆け抜けた鈴鹿サーキットには、幾つもの思いがあふれていたことでしょう。 その“思い”に包まれた最高の笑顔を、ほんの少しだけご紹介します。

8時間総合優勝・8時間エンデューロロード優勝

チーム光(加藤淳一選手・加納広路選手・伊藤寿選手・山内譲太選手・秋葉裕司選手)

古豪復活!終盤で10秒以上リードを奪う逃げ切り勝ち

かつて8時間エンデューロで総合優勝経験もあるチーム光は、愛知県豊田市のサイクルショップ光のクラブチーム。かつては8時間ロードの部で表彰台に立ったことのある強豪チームですが、久しぶりの出場となった今回は8時間ロードクラスで優勝し、8時間総合優勝の栄冠も勝ち取りました。
今回は加藤選手と伊藤選手の2人をエースとし、伊藤選手が長く走って加藤選手が最後のスプリントを走るという大まかな作戦を決め、他のメンバーも先頭集団で走り続けるという任務をきっちりと遂行。「このチームワークの良さは、毎週末一緒に練習している成果」と加藤選手。
「春先からこのメンバーで一緒に練習してきて、チーム力の底上げができたのが自信につながった。春のスズカで連覇を狙いたいし、‘2days race in 木祖村’のステージレースをこのメンバーで走りたい」と、次の目標に向けて決意を新たにしていました。

8時間ロード・ソロ優勝

萩原 啓選手(帝都舗道)

ソロ部門3回目の挑戦、そして念願の初優勝!

8時間をたった一人で走りきるソロ部門で初優勝に輝いたのは、今回で3回目のソロ挑戦という萩原選手。「これまでは2回とも6位どまりでした。ずっと優勝を狙っていたので嬉しいです!」と爽やかな笑顔でインタビューに答えてくれました。レース序盤は思っていたよりも大人しい展開だったという萩原選手。しかし、5時間を経過した辺りからアタックの猛襲が続き苦労したそうです。「集団に入ってペースを一定に保つのが8時間を走りきるコツです。途中でアタックする選手が増えると、どうしても自分のペースが乱れてしまうので辛かったですね」
トレーニングは毎週欠かさず約150kmも走り込んでいるという萩原選手。大会前にはさらに距離を伸ばし、200km走っているそうです。「今年はライバルの速い選手少なかったのでラッキーでしたが、来年も優勝して連覇を狙います!」と新たな決意を胸にした萩原選手でした。

4時間総合優勝・4時間エンデューロロード優勝

キョウサン(須堯元春選手・溝口智貴選手)

昨年の優勝メンバーと後輩のコンビで4時間総合優勝

キョウサンは、その名前から想像できるように京都産業大学自転車競技部の先輩後輩のペア。リーダーの須堯選手は、昨年もこの種目を制した優勝メンバー。今回は1回生の後輩・溝口選手と初めてチームを組んで連覇に挑み、激戦だった4時間ロードの部を制し、4時間総合優勝も果たしました。
「この2人でペアを組むのは初めてだったので、勝てるかどうかは不安だった」と須堯選手。最後はソロの部の1位の選手とのマッチレースとなりましたが、「相手の方がスプリント力がありそうだったし、自分たちはどちらもスプリント力はあまりないので、ゴールスプリントに持ち込まれるのは避けたかった」とアンカーを務めた溝口選手。スプーンカーブ付近でアタックを仕掛け、ロングスパートでライバルを振り切って優勝しました。
総合優勝で賞金を獲得した2人。須堯選手は「買ったばかりのスマホを壊してしまったので新しいスマホの購入代金に」と若者らしい使い道を発表したのに対し、溝口選手は「貯金」と後輩らしからぬ(?)堅実ぶり。性格は対照的なようですが、チームワークは抜群でした。

4時間エンデューロ・ファミリー優勝

CYCLE CAT NYA(川辺 由起子選手・川辺 凌央選手・吉岡 大和選手)

パンクに見舞われながらも念願の初優勝!

今大会の4時間エンデューロ・ファミリー部門で初優勝に輝いたのは、“CYCLE CAT NYA”のみなさん。実はこのチーム、川辺選手親子のサポートに吉岡選手が入り優勝を目指していたそうです。「川辺由起子選手はすごく強い方なんですが、なかなか優勝できなくて…今回、どうしても表彰台のトップに立たせてあげたい!という思いからサポートに入りファミリー部門で挑戦しました」と吉岡選手。
しかし、レース途中でパンクに見舞われるというトラブルが発生していたという吉岡選手。「S字カーブでパンクしてしまい、ピットにも入れずそのまま2周目に突入してかなりタイムロスしたんです。急遽、川辺選手のバイクを借りて復帰しました。その時に運良く8時間クラスの集団に入れて良かったです」昨年のレース平均タイムをチェックして練習を重ねていたというみなさん、初優勝おめでとうございます!

4時間エンデューロ・フラットバー優勝

ダイモンレーシング(岡田 尚久選手・清水 和信選手・神谷 徹選手・越山 和幸選手・今井 隆文選手)

メンバーたちの熱い思いが集まり、見事表彰台のトップへ!

今年の春spでは4位、惜しくも表彰台を逃したメンバーに助っ人を加わえて優勝を目指したというダイモンレーシング。リーダーの今井選手に勝因を伺うと「最初の1時間くらいで表彰台に上がれるチームが決まってくるので、序盤からペースを上げて余力を残さず走りきろう!という作戦でした。一番の功労者は先頭集団にずっとついていた越山選手です。12周も一人で走ってくれたおかげです!」と答えてくれました。
実はこのチームの大御所メンバーさんが今年亡くなられたそう。「越山選手がその方に大変仲良くしてもらっていて、よく一緒にサイクリングに出かけたりしていたんです。越山選手が頑張っていたのは、その恩に報いたい!という気持ちがあったと思います」と、真剣な眼差しで答えてくれた今井選手。それぞれの思いが集まり優勝に輝いたダイモンレーシングのみなさん、おめでとうございます!

トロッフェ・バラッキ優勝

大垣ピストンズ(柘植 英明選手・多賀 良成選手)

昨年の初優勝に続き二連覇を達成!

二人で先頭交代しながら共に10周回を走り、そのタイムを競うトロッフェ・バラッキ。昨年初優勝を飾り、そして今年二連覇を果たしたのは大垣ピストンズのお二人。「今年はヒルクライムの練習をしていたので、思い切って上りは私、下りは多賀選手と分担して挑みました。作戦通りにいって良かったです」と柘植選手。今年は風が強く、思った以上にスピードが乗らなかったそうです。「昨年は1周8分程で回っていたので、これを目安にすれば優勝できるはずと思っていましたが、最後まで勝負はわからないのでドキドキでした。思った以上に風が強くて昨年よりラップタイムが遅くなり残念ですが、それでも優勝が決められて嬉しいです」
優勝の秘訣について伺ってみると「トロッフェ・バラッキはお互いの力量を知ることが大切。いいタイミングで交代できるよう練習すればするほど、個人の力が相乗効果で高まります」と熱く語ってくれました。