お蔭様で「春sp」も3回目を迎えました。そろそろ春にも「スズカ8耐」があることを覚えて頂けましたでしょうか?昨年は春、秋の大会共に雨に見舞われ、過酷なレースとなりました。今回もまた雨ではないかと気になり、週間天気予報を頻繁に見ていた私でした。大会当日は寒くもなく、暑くもなく、まさしく自転車日和!!この最高のコンディションの中、自転車三昧の2日間を過して頂けましたでしょうか。

今年は、ツアー・オブ・ジャパンと日程が重なり、マトリックスチームからは3人だけの参加となりましたが、2日間とも皆様と走らせて頂きました。走っていて気付いたのですが、今大会は例年に比べペースが速かったです。いつもはラップタイムが7分台にあまり入らないのですが、7分50秒台のラップタイムがチラホラあり、速い周回は7分40秒台という超ハイペースを記録する周回もありました。また、集団での落車も年々減っている様に思えます。これは、参加者の皆様のレベルアップだと思います。力は勿論ですが、集団で上手く走れている事がラップタイムの短縮にも繋がっていると思います。しかし、集団での大きな落車が減ったとはいえ、単独もしくは2人での接触による事故があったようです。


走りながら見た2件の落車を例に挙げますと。

(1)左側の低速ラインで前の人に突っ込んで転倒。
(2)1列で集団走行中に単独でコースアウトして転倒。


(1)は完全に追突した人の前方不注意でした。これは、いつも行っている安全講習会でも言っている事ですが、「しっかり前方を見て走ってください。」これを聞いて、「当たり前やん」と思う方がほとんどだと思います。当然、皆様もスタート直後は前方を見て走っていると思います。しかし、体力的に辛くなった時も前方を見ていますか?目線がどんどん近くなり、ハンドルや、最後には自分の足やペダルに目線が行ってはないでしょうか?このように無意識に前を見ていない時が一番危険です。どれくらいの時間、目線が違うところへ行っているのか自覚していないからです。その間も自転車は前へ進み続けていますので、ふと我に返った時には前の人にぶつかっている事もあると思います。目線は必ず前方を見てください。

(2)(1)と同じで目線が問題になります。集団が1列になる時はスピードが上がっている時です。スピードが上がって必死に前の人に喰らいつくあまり、前の人の後輪しか見ていなかったのだと思います。コーナーが迫って来ている事に気付かず、前の人が曲がって行った時に気付き、ワンテンポ遅れて曲がった為、コースアウトをしてしまったのだと思います。ペースが上がった時はハンドルポジションも低いところを持つ為、更に首が上がりにくくなりますが、意識して、首を上げて、目線も上目使いにして、出来るだけ前方に視野を向けましょう。



今回は、視野の話になってしまいましたが、安全に楽に、そして速く走る為には、視野を広く持つことが鍵になります。自動車の運転でも、前の車だけを見て走っていると、ブレーキを頻繁に踏んだり、急ブレーキを踏む事に繋がりますよね。でも数台前の自動車を視界に入れながら走ると、スムーズ走れると思います。また、左右の視界を広げてミラーを見るようにすると車線変更もスムーズに行えます。自転車でも同じです。前方に視野を広げて、流れに乗ってスムーズに走ることが出来れば体力の温存ができますし、安全に走ることができます。是非皆様も実践してください。きっと良い結果に繋がると思います。


次回の8耐は秋の1日開催。11月17日(土曜日)です。仲間をお誘い合わせの上、参加をお待ちしております。秋もみんなの力で事故のない、楽しい大会にしましょう。