今回の第13回大会は残念ながら雨中の8時間となりました。皆様本当にお疲れ様でした。疲れがドッと出て風邪などひかれてはいないでしょうか!?ちなみに僕は今のところ大丈夫そうです。気が緩む週の半ば辺りが要注意ですよ。
さてさて、今回のレースですが、寒さとの戦いでしたね。レースのスピードはダラダラと常に一定で、時間の経過に伴い体が冷えて動かなくなり脱落していく選手が多かったのではないでしょうか。レース後に先頭集団の全てのラップタイムを見たのですが、春の大会より平均して20秒ほど遅いタイムになっていました。これがすぐ分かるのも、さすがマトリックスの計測システムですよね(自画自賛)。タイムが落ちている原因として、雨でコーナーのスピードが落ちている事もありますが、一番の原因は寒さで体が動かなくなり、本来のパワーを発揮することが出来なかった事だと思います。もし、上手く体を保温することが出来ていれば、皆さんもっと良い成績を収める事が出来たと思います。レースがスタートする前の準備段階で戦いは始まっており、特に悪天候の時はこれが重要です。


では、どのように行えば良いのでしょうか?基本的には上手くウェアを着こなす事がポイントになります。実際、今回僕が使用したアイテムを紹介します。PEARL iZUMiさんとMAVICさんの商品になりますが参考にしてください。

上半身は(1)から順番に着ていくのですが、着こなしのポイントは胴回りを冷やさない事と、出来るだけ着太りせず効率よく保温する事です。腕まで胴回りと同じ枚数を重ね着してしまうと、レース中に熱くなり過ぎてしまうし、着太りして動きにくくもなり、また雨だと水を吸って重くなります。あとレインジャケットは体にジャストフィットするものを選びましょう。大きいモノを着ると、中に風が入って保温効果が下がります。また、パラシュートみたいに膨らみ空気抵抗が増しますのでスピードが出なくなります。

下半身はレッグウォーマーを履く前に、保温用のウォームアップクリームを足に塗っておくとベストです。あとシューズカバーも重要です。足首が冷えるとスムーズにペダルを漕げなくなります。ちょっとした裏技ですが、足の甲部のシューズカバーとシューズの間にアルミホイルなどの水を通さないものを入れておくと、より保温効果が増します。

あと頭部は(9)サイクルキャップを被ってからヘルメットを装着すると、目に直接雨や水飛沫が飛んでくるのを防げるので視界も良くなります。

しかし、これら全てを揃えるのには相当の費用が掛かると思います。まずは、良いアンダーウェアーを購入してみては如何でしょうか。それを着て、先ほどのシューズカバーの裏技の様に、アウターとの間に胸からお腹に掛けてビニール袋などを挟むと、かなり暖かくなると思います。一度試してください。


今回も8時間、皆さんと一緒に走りました。悪天候と寒さで、どんどんコースから人が減って寂しい状態になるのではという不安を抱えながらスタートしたのですが、完全に負の予感は裏切られました。いや、裏切られて良かったです。たくさんの選手がゴールを目指して走っている姿をみて感動しました。その中には女性もたくさんおられました。僕の記憶の中では過去ナンバー1の過酷なスズカ8時間エンデューロだったのではないかと思います。

次回は来年の春大会になりますが、これに懲りず皆様お誘い合わせの上、ご参加よろしくお願いします。次はきっと晴れるはず!!