さて、大会開催日まで1か月前から残り1週間までのトレーニングのテーマと注意点をまとめましたので参考にしてください。そして、残りの1週間はコンディショニングという形で本番を迎えていきたいですね。



前回紹介しました、3分間走トレーニングは上手に行えていますか?実際やってみるとかなりキツイと思います。2分を超えたあたりから足が動かなくなってきて、4本目、5本目なんかフラフラですよね。ちなみに、僕はこの練習が一番嫌いなんです…
こんな辛い練習ですが、更にムチを打たせてもらいます。
前回は、3分走って、6分休むでしたが、今回は休む時間を短くします。


3分間TT→3分間リカバリー×5本を目標に頑張りましょう。
初級者の方は、前回の練習を引き続き行って3分間のスピードを更にUPさせましょう。まずは、上級者に負けないスピードを手に入れることが先決です!


さて、それでは本題に入りましょう。今回のメインテーマは「集団走行」です。
レースを安全に走るためのエチケットは、選手の力量、スピードなどが違っても共通です。
ここに挙げる3つが落車をしない、落車をさせないポイントになります。

(1)自分が走っている集団の先頭を見るイメージで広い視野を保つこと

前の選手の後輪やお尻を見るのではなく、自分が走っている集団の先頭を見るイメージで広い視野を保ちながら走りましょう。特にスピードが上がってキツイ時、レース後半に入って体力が消耗してきた時などは、意識的に注意しましょう。また、自分の横や後ろに選手の気配を感じた時、ついつい気になって横や後ろを見てしまいます。しかし首を振って見てしまうと自転車のハンドルも振れていまい、フラついた結果、横の選手のハンドルに絡んでしまい落車を招きます。(実際に去年スズカ8hでありました)気配は感じ取るだけにして、キョロキョロ見ないでおきましょう。

(2)コースに走行車線を想定して、左側走行が基本。速い選手は右から追い抜くこと

基本的にコースは左側通行です。高速道路のようにコースには車線の区切りはありませんが、それをイメージして走行して下さい。走行車線が左にあって、右から速い選手が追い抜く。それは、コーナーでも同じです。自分が走っている車線をイメージして、それよりインに入ったり、アウトに行ったりしないように注意しましょう。車線からはみ出ると、速い選手とゆっくり走っている選手が交差し、事故の原因になります。お互いに他の車線に入らないように気をつけましょう。

(3)レース中は手信号合図や声かけを実践して、他の選手への思いやりを

ピットへ入る時に手で合図を出したり、「ピットへ入ります」と言ったり、他の選手を思いやる気持ちを持っていただいたおかげでピット入口は安全になりました。ありがとうございました。今年も引き続きよろしくお願いします。


最後に、去年の大会で気になった事があります。
それは、集団のど真ん中で手放しをしている選手がいました。これはとても危険です。捕食を摂るなどのやむを得ない場合は集団の最後尾に下がるなどして、安全な場所で行って下さい。

落車ゼロを目標に、皆さんでいい思い出が作れるように今年もよろしくお願いします。

(続く)