レース速報

アタックエンデューロ

アタック


アタック120

最終周回まで先頭集団20人超。混戦を制したのは!?

制限時間4時間以内に鈴鹿サーキットのフルコース20周、およそ120kmの完走を目指すソロ種目・アタック120。今年はホームストレートが向かい風で、時間を追うごとに風が強まる過酷なコンディションとなりましたが、選手のレベルも高く大きな先頭集団を保ったままレースが進んでいきました。レース終盤、チーム光の選手を中心にアタックを仕掛ける動きは見られたものの、決定的な決めてとはならず膠着状態が続きます。先頭が最終周回にさしかかろうとするタイミングでもまだ先頭集団に20人ほどの選手が残っている大混戦。そんな膠着状態を破ろうと、昨年のこのレースを制したチーム光の山内譲太選手がコントロールライン付近でアタック。しかしこれも決定的な動きとはならず、最後の勝負は大人数でのゴールスプリントへ。ここで満を持して仕掛けたチーム光の加藤淳一選手が圧倒的なスプリント力で後続を引き離して完勝し、チーム光の組織的なレース運びが光りました。

WOMANクラスは遠松純子選手(DESTRA)が2位の選手に6分近い大差を付けて昨年に引き続き2連覇を果たしました。
強風に見舞われる過酷なコンディションだったにもかかわらずオープンクラスの完走率は7割ほどと昨年比5%減にとどまり、WOMENクラスは完走率6割弱と昨年より増加。女性サイクリストのレベルアップが感じられました。

アタック240

厳しい強風をものともせず、オープン約100人、女性も3人が完走

制限時間8時間以内に鈴鹿サーキットのフルコース40周、およそ240kmの完走を目指す春spのソロ種目の最高峰・アタック240。例年上位陣は時間の経過とともに脚がなくなった選手が徐々に先頭集団から脱落していくサバイバルレースの様相を呈しますが、今年は時間の経過とともにホームストレートの向かい風が強くなっていき、例年以上に厳しいレースとなりました。オープンクラスは4時間経過時点で先頭集団が8人ほどに絞られ、残り10周ほどで井上亮選手(マゼランシステムズジャパン)と土方真二選手(どすこい部屋ケイズフィート)の二人のマッチレースとなりますが、やがて井上選手が独走状態に。一時1分近く差が開いたものの、ファイナルラップに入るころには土方選手が27秒差まで詰め寄りましたが、井上選手が最後までリードを守り、2年連続でこの種目を制しました。

一方、WOMENクラスは宮下朋子選手(TWOCYCLE/袴田塾)が後続を43分ほど離す圧勝で3連覇を達成しました。
今年の完走率はオープンクラスが41%。WOMENクラスは9人の出場選手中上位3人だけが完走となりました。

エンデューロ

4時間エンデューロ

総合優勝争いはゴールスプリントで決着。その他のクラスも熱いバトルを展開
8時間エンデューロの半分の4時間という競技時間で行われる4時間エンデューロ。ロードバイクのクラスに加え、フラットバーやミニ・リカンベント、ママチャリといった車種別クラスや男女混合、ファミリークラスといったメンバー構成に制限が設けられたクラスまで、計6つのクラスに分かれてレースが行われました。
午前8時3分、スタートを告げるホーンの音とともにアタック120の選手とともに一斉にローリングスタート。総合優勝のかかるロードクラスは、今年は4チームが最終周回まで残る混戦となりました。勝負の行方は最後のゴールスプリントまでもつれ、犬山練が僅差で2位以下を抑えてクラス優勝と総合優勝の栄冠を勝ち取りました。

その他のクラスは、フラットバークラスがSAKAI★RACING、男女混合クラスが青山ロケッツ・リターンズ、ミニ・リカンベントクラスがチームCARACLE、ママチャリクラスがスーパーチャリオブラザーズ、ファミリークラスがDESTRA川瀬ファミリーがそれぞれ制しました。

8時間エンデューロ

レベルの高い仮装でギャラリーを盛り上げるチームも
大会のメイン種目とも言える8時間エンデューロ。今年はロード、ロード以外、男女混合3クラスの合計で約750チームが出場しました。
レースに先立ち、安原昌弘大会実行委員長が「レースで勝ったヤツが勝者やない。家に無事に帰って夕飯の時にビールをプシュッとやったヤツが勝者や」とあいさつ。軽く和んだところで午前8時に長いレースの始まりを告げるホーンが鳴り響き、選手たちが一斉にローリングスタートを切りました。
今年はホームストレートが向かい風で、時間が経つほどに風も強まる過酷なコンディション。正午を過ぎると4時間やアタック120の選手もレースを終えてコースを走る選手はグッと減りましたが、脚の合う選手同士で協調してゴールを目指す様子が見られました。
総合優勝争いはDESTRAが強烈なアタックで飛び出して終盤以降リードを保ち、最終的には後続に1周差を付けて完勝。クラス優勝と総合優勝のタイトルを手にしました。

その他のクラスは、ロード以外は一撃、男女混合は三味線RACINGが制しました。
上位争いと同様に熱かったのが、パフォーマンス賞を巡るアピール合戦。今年はドラゴンボールのキャラクターに扮するチームや戦国武将に扮するチームなど、かなり強烈なインパクトのあるチームが多かったのが印象的でした。8時間終了後はパフォーマンス賞ねらいのチームのパレード走行も行われ、華々しく大会はフィナーレを迎えました。