RACE FLASH
8時間エンデューロ
総合優勝チームは2位に4分以上の差を付けて圧勝
8時間エンデューロは第3回大会から始まり、今ではすっかり大会を象徴する種目となりました。今年はロード、ロード以外、男女混合の3つのカテゴリーでおよそ600チームが出場しました。20回記念大会を祝うような秋晴れの元、午前8時にパレード走行がスタート。そのままローリングスタートとなりました。この日はマトリックス・パワータグの全選手がホストチームとして参加し、2005年のツール・ド・フランス総合4位に入ったフランシスコ・マンセボ選手が序盤からハイペースで引く場面も見られました。序盤にして先頭集団は大きく人数を減らし、2時間経過時点で12チームになりましたが、総合優勝を目指すようなチームは食らいつき、ハイペースで周回を重ねました。午後になるとホームストレート付近で向かい風が強くなるなどコンディションは過酷に。6時間半経過時点では上位は2チームに絞られ、7時間半経過時点ではロードの部のスイムバイクランチが2位以下のチームを1分20秒以上離す独走状態に。スイムバイクランチは最終的にリードを4分以上に広げて圧倒的な大差で総合優勝を飾りました。
第1回から続くパフォーマンス賞を狙うパフォーマーも大勢登場し、ホンダのスーパーカブを模したバイクに乗るチームやゲームのキャラクターやゆるキャラに扮する選手もいて、会場を大いに盛り上げました。
■各クラスの優勝
8時間総合・8時間ロード:スイムバイクランチ8時間ロード以外:一撃
8時間男女混合:三味線Racing
4時間エンデューロ
車種別、メンバー別のさまざまなクラスで大盛り上がり!
4時間エンデューロは第1回大会から毎回行われてきた唯一の種目であり、8時間エンデューロと双璧をなす人気種目。現在はロードのほかにフラットバーやミニ・リカンベント、ママチャリなどの車種別クラス、男女混合やファミリーなど構成メンバーに制約があるクラスなど、さまざまなクラスが設けられていて、8時間エンデューロとの棲み分けが行われています。ロードソロ部門が設けられているのも特徴です。今年は8つのカテゴリーの合計でおよそ1100チームが出場。4時間エンデューロだけで第1回大会の全参加者数を大幅に上回る人数が参加し、大会の規模が大きくなったことを実感させます。ホームストレートの中ほどから第1コーナー近くまでライダーが並ぶ様は圧巻でした。大会の視察に訪れたインドネシア共和国総領事館のミルザ・ヌルヒダヤット総領事がスターターを務め、8時3分にパレード走行が始まり、ロードバイクに混じってミニベロやリカンベント、ママチャリなど多彩な車種がホームストレートを走って行きました。女性の参加者や子どもの参加者も多く、本大会の縮図とも言える光景が見られました。
レースの総合優勝争いは折り返しの2時間経過時点でソロとチームを合わせて21チームに。気候に恵まれたこともあって例年以上のハイペースで周回を重ね、最終的に総合優勝争いはソロ2人とロード6チームに絞られました。この中から早めに仕掛けたのがチームヤマシゲ。2位に14秒差を付けて逃げ切り、カテゴリー優勝と総合優勝の栄冠に輝きました。
■各クラスの優勝
4時間総合・4時間ロード:チームヤマシゲNo1
4時間ロードソロ:石川 英樹選手
4時間ロードソロ29歳以下:井田 龍宝選手
4時間ロードソロ30歳代:川邊 恭平選手
4時間ロードソロ40歳代:石川 英樹選手
4時間ロードソロ50歳代:廣瀬 伸次選手
4時間ロードソロ60歳以上:大西 力選手
4時間フラットバー:SAKAI★RACING
4時間ママチャリ:FUSION-FLEXI
4時間ファミリー:Teamスクアドラ 宮本ファミリー
4時間男女混合:MIYU with KK
4時間WOMEN:木村 五月選手
4時間ミニ・リカンベント:石村 佑樹選手
4時間ロードソロ:石川 英樹選手
4時間ロードソロ29歳以下:井田 龍宝選手
4時間ロードソロ30歳代:川邊 恭平選手
4時間ロードソロ40歳代:石川 英樹選手
4時間ロードソロ50歳代:廣瀬 伸次選手
4時間ロードソロ60歳以上:大西 力選手
4時間フラットバー:SAKAI★RACING
4時間ママチャリ:FUSION-FLEXI
4時間ファミリー:Teamスクアドラ 宮本ファミリー
4時間男女混合:MIYU with KK
4時間WOMEN:木村 五月選手
4時間ミニ・リカンベント:石村 佑樹選手
アタック240
男子は完走率55%ほど、女子の完走者は1人
アタックは2010年に春と秋の年2回開催になったときに春大会のソロ種目として登場。8時間以内にフルコース40周完走を目指すアタック240は、2018年に秋のみの年1回開催となってソロ種目の最長距離・時間を走る種目として実施されるようになりました。今年は男子がおよそ180人、女子が7人参加しました。午前8時に8時間エンデューロとともにスタート。このうち男子選手が出場するオープンクラスは、上位を目指す選手たちが8時間エンデューロの先頭集団に混じってレースを展開しました。時間の経過とともにサバイバルの様相を呈し、先頭集団の人数も徐々に減っていき、4時間経過時点では優勝争いが4人の選手に絞られました。動きがあったのはレース終盤。二之夕雅也選手が単独で飛び出し、リードを拡大。最終的には2位に1分差を付けて5時間30分52秒の好タイムで優勝を果たしました。
一方、女子のクラスでは宮下朋子選手が1周目から1位をキープ。序盤はほぼ9分台のラップでまとめ、中盤以降もほぼ10分台のラップでまとめる安定した走りでずっと先頭をキープしたままフィニッシュ。タイムは6時間39分23秒とオープンクラスでも26位相当の好タイムでした。
今回の完走者はオープンクラスが98人、完走率はおよそ55%で、WOMENクラスは宮下選手が唯一の完走を果たしました。
■各クラスの優勝
アタック240 総合:二之夕 雅也選手
アタック240 MEN29歳以下:郷原 輝久選手
アタック240 MEN30歳代:中治 綱太選手
アタック240 MEN40歳代:神谷 直希選手
アタック240 MEN50歳代:岩瀬 一憲選手
アタック240 MEN60歳以上:高田 雅孝選手
アタック240 WOMEN:宮下 朋子選手
アタック240 MEN29歳以下:郷原 輝久選手
アタック240 MEN30歳代:中治 綱太選手
アタック240 MEN40歳代:神谷 直希選手
アタック240 MEN50歳代:岩瀬 一憲選手
アタック240 MEN60歳以上:高田 雅孝選手
アタック240 WOMEN:宮下 朋子選手
トロッフェ・バラッキ
午後から吹き出した風にも負けず、ともにゴールを目指す
第5回大会から実施されている2人組のチームタイムトライアル、トロッフェ・バラッキは、タイムトライアルバイクやディスクホイールなどのTT用機材が使える数少ないレース。しかもフルコース10周とたっぷり走れるため、タイムトライアル愛好者の間で人気を集めています。もちろん楽しく走りたい人大歓迎の本大会の種目なので、ロードバイクで参加する人も多く、中には男女ペアで完走を目指すチームも。今年はおよそ60チームが出場しました。序盤は少し順位の変動はあったものの、1周めに一番時計を記録した名岐ベンドは2周目以降も好タイムをマーク。途中2位の鷹組にタイム差を詰められる場面もありましたが、トータルタイムはずっと1位をキープし、1時間21分5秒で優勝しました。
今年は午後からやや風が強くなり、ホームストレートの上りが向かい風になる厳しいコンディションでしたが、完走率は9割を超え、夫婦など男女ペアで参加したチームも見事完走していました。
■優勝
トロッフェ・バラッキ:名岐ベンド