INTERVIEW

真っ赤な“B”のユニフォーム

チームBS

真っ赤なつなぎで一際目を引いたウェアには「BRIDGESTONE」の文字、名前の通りブリジストンタイヤの社員が集まったチームです。今回は名古屋を中心に東京からも同僚、先輩、後輩みんなでの参加になりました。
「ブリジストンがF1をやっていたころは、ピットサービスで鈴鹿サーキットに来ていました。今日は若手も多くて漕ぎ手がたくさんいるから助かります」と話すメンバーたち。取引先からの熱いプッシュで2018年から参加しているとのことですが、去年はママチャリでの参加で成績も芳しくなかったそう。今年はロードバイクに変えて参加し、徐々にチーム力も強化していきたいところ。
来年の目標はロード部門での100位以内。メンバーは「同じコスチュームで親睦を深め、盛り上がります! 走ると暑いけど決して脱ぎません!」とコスチュームに対する思いを語ってくれました。

ピーチ姫にマリオ、気合入りまくりでマリオカートが勢ぞろい

モニグロード(塚田正美選手、大田厚美選手)

スズカ8時間エンデューロでは大会を盛り上げてくれた参加者に送られるパフォーマンス賞があり毎年、気合いの入った仮装コスプレで参加する人がたくさんいます。今回、ピーチ姫と女性版マリオで参加したのは塚田正美選手と大田厚美選手。京都府伏見区にあるカフェ「モニグロード」のサイクリングチームです。
実は彼女たちの他にもヨッシーやワリオなどのマリオカート衣装に身を包んだメンバーが他にいるそうで総勢は約30人と大所帯での参加でした。
太田選手は「最初は恥ずかしいけれど、みんな着ているからだんだん気にならなくなって。毎年お祭りみたいですごく楽しみです。走っていると『マリオがんばれー』って応援してくれたりするのもすごくうれしいです」と笑顔。空気抵抗がありながらも、一生懸命サーキットを走っていました。来年の衣装も気合の入った姿を楽しみにしています!

ラグビーW杯、日本ユニフォーム着用の森さん親子

Team Sunpower(盛卓也さん、祐輔選手)

ラグビーワールドカップが開催されたこともあり、会場には日本代表ユニフォームを着ている方もよく見かけました。
今回、お父さんの盛卓也さんを付き添いにお揃いのワールドカップユニフォームで参加したのは中学1年の祐輔選手。スズカは卓也さんの同僚の方に進められ、滋賀県から初めて参加になりました。
普段はラグビーをやっているけれど、たまに自転車に乗ってサイクリングに行くという祐輔君は「ビワイチ150kmは余裕だった」と頼もしい言葉。
祐輔君自身サーキットで走るのは初めての体験で「みんなめちゃくちゃ早い! 抜かれてばっかりで悔しい! でも面白いから来年はスピードアップさせて友達と参加したい!」とロードバイクに取りつかれた? 様子でした。ちなみに盛さん親子がラグビーW杯で観戦した試合はウェールズVSジョージア戦でした。

大好きなチキンラーメンモチーフのお揃いウェアで参加

ODRC Bチーム(北山守選手、智美選手)

みんなが大好きなチキンラーメンをモチーフにしたお揃いウェアで参加されたのは北山守さんと智美さんご夫婦。智美さんは10年以上、この大会に参加しているベテラン。守さんも智美をきっかけにロードバイクを始め、5回目の参加とご夫婦そろっての定番イベントになっています。
普段会えない仲間たちとこのイベントで再会し、待ち時間の間に「自転車談義」に花を咲かせるのも楽しみの一つ。
「今日は天気も良く、温かくて、しかも風が少なかったのでとっても気持ちよく走れました。最後のS字の下りが最高」と智美さん。守さんは「普段走れないサーキ
ットを走れるのが何より楽しい。路面も走り心地が良くて気持ちいですね」と笑顔。 ちなみにウェアの入手場所は、期間限定のネットサイトだったそうで今は販売されていないそうです。

36インチのビッグホイールは注目の的、まさかの普段使いのバイク

加藤隆司選手

ミニベロではなく「デカベロ」で参加した加藤隆さん。ホイールサイズ36インチのバイクは「絹自転車製作所」というかつて「カタクラシルク」に勤める職人さんが立ち上げた自転車店。とてもユニークなバイクにレース中も「すごいですね!」と声をかけられることが多かったそうです。
街中でも、このバイクに乗って移動している加藤さん、乗り降りは何も使わず「パッ」とやれるコツがあるそう。5年前も変わったバイクでパフォーマンス賞3位に入賞したそうです。加藤さんは「速く走ろうと思わず、まず、楽しむこと。普段走れないサーキットを走る感覚とか景色、応援。でも、この自転車結構重量があるので重くてライドはしんどいです(笑)」とスズカを楽しむコツを教えてくれました。

まだまだ初級者ですがみんなで徐々にレベルアップします!

TRCチーム

TRCは「Tokushima Red Cross」で徳島赤十字病院のスタッフが集まったためこの名前になったそうです。参加のきっかけは2018年に勤務していた先生から誘われたため。この大会に向けてみんなで練習できたのも良い時間だったようです。
2回目の参加となる藤河周作さんは「今回、初めて参加している人もいて、若手がスズカ行きたい! と言ってくれたのでみんなで参加できました。8時間を一緒に走っている一体感や応援できるのが楽しいです」と笑顔。
今回、初めてスズカを走った田上祐希さんは「初めてのサーキットはとても走りやすくてびっくりしました。他の速い人について行ったり、仮装している人を見て楽しんだり、一日中お祭り感覚。来年も参加して周回数や順位を上げて、男女混合で50位以内をめざしたいです!」と目標を語っていただけました。

帰国するインドネシアの若者たちにスズカで最高の思い出を

OGTチーム(OSAKA GROWES TOUR)

今回、インドネシア領事館の関係者の方たちが「OGTチーム」でスズカ8時間エンデューロに挑戦。これはインドネシアから日本に来て技能実習を終え、帰国する若者たちに思い出をつくってもらうための企画として行われました。
チームを代表してラディさんは「全員、鈴鹿サーキットという世界的に有名な場所でレースができることに対しとてもワクワクしていました。今回参加したメンバーは来年、インドネシアに帰国する予定なんです。母国へ帰った時、テレビで鈴鹿サーキットを見たら『ここを走ったよ!』って喜べるような思い出になってほしいです」とその思いを語ってくれました。 レース中、メンバーたちはラップクリップでタイムを確認しながら喜んだり、焦ったりと一喜一憂して盛り上り、存分にスズカを楽しんでいただけたようでした。

※今回は特別にインドネシア共和国領事館のミルザ・ヌルヒダヤット総領事が4時間エンデューロのスターターを務められ、8時03分、総領事の号砲を合図にレース開始。また、同領事館のユユン・カムハユン領事を含むインドネシアの方々、総勢13名と一緒に3チームを編成して競技にも参加、最後まで大会を楽しんでおられました。