レース速報

エンデューロトロッフェ・バラッキ

エンデューロ


8時間エンデューロ

昨年とは打って変わり、逃げグループのスプリント勝負で決着

大会名になっているだけに、スズカ8時間エンデューロのメイン種目であり花形種目でもある8時間エンデューロ。今年もロード、ロードソロ、ロード以外の3部門が行われ、約800チームが出場しました。
午前8時、青いシグナルがともったところでパレード走行が始まり、大集団がシケインへと上っていきます。その後ローリングスタートが切られ、戦いの火ぶたが切って落とされました。
今回は早朝まで雨が降った影響で午前中の早い段階は路面がややウエット、その後天気は回復し路面はドライになったものの、強風と冬を思わせる寒さが選手たちを苦しめました。先頭集団は時間の経過とともに人数を減らすサバイバルレースとなりましたが、レースが終盤にさしかかろうという6時間経過したあたりで総合優勝争いではmkw(裏)が集団から飛び出し、20秒以上のリードを保って独走。そこにMKWラーメン部とCORNESの2チームが合流し、3チームによる逃げ集団とこれを追う追走集団という形になりました。逃げ集団は追走集団とのリードをじわりじわりと広げ、総合優勝争いはこの3チームに絞られました。ゴールスプリントを制したのはMKWらーめん部。3位にもmkw(裏)が入り、MKWが圧倒的な存在感を示しました。
8時間経過後は、各チームのアンカーやソロの選手が続々とゴール。どの参加者も8時間走りきった安堵感や充実感を感じさせる表情でフィニッシュラインを超えて行きました。
一般の最終走者がフィニッシュすると、今度はパフォーマンス賞ねらいのチーム・選手によるパレード走行も行われました。各チームが凝った衣装で観客に手を振りながらホームストレートを悠々と走り、最後まで会場を盛り上げてくれました。

各クラスの優勝

●8時間総合・8時間ロード MKWらーめん部
●8時間ロードソロ 萩原 啓選手
●8時間ロード以外 一撃
●8時間男女混合 ユーロード頂



4時間エンデューロ

総合を巡るハイスピードなサバイバルレースを制したのは?

4時間エンデューロは、競技時間だけを見れば8時間エンデューロの半分。しかし、さまざまな車種別クラスも用意されているため、華やかさや内容の濃さでは引けをとりません。
鈴鹿サーキットのシグナルが青に変わると同時に、4時間エンデューロの選手たちの大集団がホームストレートをスタート。西ストレートでリアルスタートとなったところで、上位を目指す先頭集団では一気にハイペースのバトルが始まりました。
先頭集団はハイペースを維持したまま走り続け、少しずつついて行けなくなったチームや選手が脱落していくサバイバルレースの様相に。総合優勝の行方は終盤までもつれ、最終周回で3チームとソロの選手1人に絞られました。最後はスプリント勝負となり、チームヤマシゲが僅差で勝利。上位4チームのタイム差が3秒以内という混戦を制しました。
この日は4時間のレースが終了するお昼ごろになってもそれほど気温が上がらず、風は強さを増すばかりという過酷なコンディションとなりましたが、どの参加者もそれぞれのペースでゴールを目指し、フィニッシュ後は仲間と健闘をたたえ合っている場面も多く見られました。また、仮装を楽しむパフォーマーたちは、こだわりの衣装やバイクのデコレーションが逆風を受けながらも、ギャラリーやMCの前では笑顔を絶やさず必死にアピールしながらホームストレートを走っているのが印象的でした。

各クラスの優勝

●4時間総合・4時間ロード チームヤマシゲ
●4時間ロードソロ 桐野一道選手
●4時間男女混合 ダイモンレーシング
●4時間ミニ・リカンベント ナカガワ
●4時間フラットバー SAKAI★RACING
●4時間ファミリー ぴっとレーシングチーム
●4時間ママチャリ 星野真二選手

トロッフェ・バラッキ

強い風にも負けず、男女ペアや女性ペアも完走!
鈴鹿サーキットのフルコース10周のタイムを競う2人1組のタイムトライアル、トロッフェ・バラッキ。秋のスズカ8時間エンデューロの名物種目で、勝利を狙う本気モードのチームの多くは、TTバイクにディスクホイール、エアロヘルメット、ワンピースと本格的なTT用の機材を投入する熱の入れよう。とはいえ、誰もが楽しめる大会の雰囲気もあり、男女ペアや女性だけのペアで走るチームもあり、それぞれのペースで完走を目指して走れる種目です。
午前中より風が強くなるなか、1チームずつスタートを切ってコースイン。ホームストレートは強い向かい風、S字の下りは横風と、コースの場所によって風向きが変わる走りにくいコンディションでしたが、各チームの選手たちは先頭交代しながらできるだけ車間を詰め、お互いが風よけになって走るチームワークを発揮。協力してゴールを目指しました。
優勝したフィッツは、強風の中鈴鹿サーキットフルコース10周回を平均42.58km/hというハイペースで走りきり、2位に2分30秒近い差を付けて優勝。86チームが出走した中、77チームが完走、男女ペアや女性ペアも完走していました。

優勝

●トロッフェ・バラッキ フィッツ