8時間エンデューロ
総合優勝争いは60周回の大台に到達! 新登場の45歳以上のクラスも熱いバトルを展開
朝はそれなりに涼しかったものの、11月とは思えないほど気温が上昇することが予想された今年のスズカ8時間エンデューロ。昨年は6時間エンデューロが最長競技時間でしたが、今年はスズカに8時間エンデューロが帰ってきました! スタート時間も昨年より1時間早まって午前8時に。サーキットのブルーシグナルの点灯とともに号砲が鳴り響き、マトリックス・パワータグの選手ら招待選手を先頭に、各チームの第1走者とアタック240の選手からなる大集団がゆっくりとローリングスタートを切りました。今年はロード、男女混合のクラスに加え、新たにメンバー全員が45歳以上のロード45+クラスが登場。全クラス合わせて約400チームが出場しました。この日は気温が上がり、風もほとんど吹いていなかったため、レースはかなりハイペースで展開。総合優勝をかけた戦いは、ロード部門のチームクラスを中心に展開し、最後はmkw2チームの一騎討ちとなりました。手を取り合ってフィニッシュするのではなく、ゴールスプリントによる決着はmkw技術部が先着。2位のmkwHCDJ部とともに60周の大台に到達しました。mkwは男女混合クラスでもmkw新米部が2位に1周差を付ける圧勝を果たし、8時間エンデューロの2クラスを制しました。
新設されたロード45+クラスは、Simizu Racing 45+が2位を8分以上離して完勝しました。
■8時間エンデューロ 各クラスの優勝
総合 | mkw技術部 深谷 優光選手 / 島口 絢伍選手 / 髙村 明希斗選手 / 鎌田 響選手 / 山内 怜旺選手 / 成田 眸選手 |
ロード チーム | mkw技術部 深谷 優光選手 / 島口 絢伍選手 / 髙村 明希斗選手 / 鎌田 響選手 / 山内 怜旺選手 / 成田 眸選手 |
ロード 45+ | Simizu Racing 45+ 井口 幹夫選手 / 小島 昭人選手 / 岩浪 伸一選手 / 飯海 剛生選手 / 中村 全志選手 / 古田 弘幸選手 |
男女混合 | mkw 新米部 樋江井 康人選手 / 冨成 啓希選手 / 吉田 拓充選手 / 稲葉 勇貴選手 / 小林 沙苗選手 / 杉本 壮優選手 |
4時間エンデューロ
車種別クラスも久しぶりに復活! いろいろなバイクに乗る出場者が思い思いに完走を目指す
4時間エンデューロの選手たちは、8時間エンデューロの3分後にローリングスタート。ロードソロ、ロードチーム、男女混合のほか、フラットバー・リカンベント、ママチャリの車種制限が設けられるクラス、成人女性と中学生以下の子どもたちがメンバーに加わるファミリー、女性だけのチームで争われるWOMENと構成メンバーに制限があるクラスの計7クラスで争われます。車種別クラスの復活は久しぶりで、スズカ8時間エンデューロが通常の姿に戻りつつあることが感じられました。参加者の中にはミニベロで並んで走るカップルやママチャリで仮装をして走るパフォーマーなど思い思いの自転車や格好で走る人も見られました。先頭集団はリアルスタート後にペースアップし、ロードレース同様に先頭交代しながら集団走行してラップを重ねて行きます。総合優勝争いはソロ選手を中心にロードチームが絡む展開。集団は少しずつ人数を減らしていき、最終周回でロードソロ6人、ロードチーム4チームに絞られました。最後はゴールスプリントでソロ部門の水本賢太選手が4時間の総合優勝とソロの部優勝を果たしました。チーム部門は集団内で3位に入った三重県魚卵連合1が優勝しました。
その他のカテゴリーは、男女混合はチーム朝活、ファミリーはぴっとレーシングチーム、WOMENは田中まさき選手がそれぞれ2位に1周差を付けて優勝。フラットバー・リカンベントはSAKAI★RACING、ママチャリは世界のはしやがそれぞれ2位に2周差を付けて制しました。
■4時間エンデューロ 各クラスの優勝
総合 | 水本 賢太選手(JTEKT) |
ロード ソロ | 水本 賢太選手(JTEKT) |
ロード ソロ29歳以下 | 神谷 啓人選手(まるいち 黒ヘルjr) |
ロード ソロ30代 | 野口 岳志選手(VCMS) |
ロード ソロ40代 | 中市 昌樹選手(GSJ) |
ロード ソロ50代 | 南 秀聡選手(OUTDOORLIFE Racing) |
ロード ソロ60歳以上 | 岡田 幸裕選手(ぴっとレーシングチーム) |
WOMEN | 田中 まさき選手(PRT KOSEKI 金生堂) |
ロード チーム | 三重県魚卵連合1 古市 篤彦選手 / 中村 拓真選手 / 保田 翔平選手 |
フラットバー・リカンベント | SAKAI★RACING 北岡 主成選手 / 後藤 孝明選手 / 明星 隆希選手 |
男女混合 | チーム朝活 菟田 竜一選手 / 武藤 隆選手 / 南 裕之選手 / 栗山 裕賀選手 |
ママチャリ | 世界のはしや 橋本 竜弥選手 / 丁坪 伸昌選手 / 古川 昇選手 / 由良 卓之選手 |
ファミリー | ぴっとレーシングチーム 井上 大我選手 / 井上 寿里選手 / 井上 拓海選手 / 井上 颯人選手 |
アタック240
総合優勝は本大会のソロ部門歴代優勝者による三つどもえのバトル
8時間エンデューロに今回ソロ部門は設けられなかったため、今大会のソロ種目で最も長い競技時間となったアタック240。鈴鹿サーキットのフルコース40周回(232.28km)を制限時間8時間以内に完走することを目指す種目です。今年は200人ほどが出場しました。先頭集団は8時間エンデューロの選手と混走で周回を重ね、2時間経過時点で10人、4時間経過時点で7人に減り、最終的に昨年の6時間エンデューロソロ優勝者・池川辰哉選手、一昨年の4時間エンデューロソロ優勝者・中司大輔選手、過去に数回アタック240を制したことのある井上亮選手の三つどもえの戦いとなりました。勝負の行方はスプリントに持ち込まれ、最終局面で落ち着いて立ち回った中司選手がアタック240初優勝を飾りました。2位の井上選手は2023年のツール・ド・おきなわ市民200kmを制したトップアマチュア、3位の池川選手もツール・ド・おきなわ市民200kmでシングルリザルトの経験やJBCFのJエリートツアーの年間総合優勝経験がある強豪レーサー。この3人によるバトルで、優勝タイムは5時間18分台という歴代最速をマークしました。
■アタック240 各クラスの優勝
総合 | 中司 大輔選手(堀場製作所自転車倶楽部) |
29歳以下 | 田山 昇吾選手(OCC) |
30代 | 城島 大樹選手(Team hsj) |
40代 | 大森 慶太選手(BRAZZA) |
50代 | 川瀬 章史選手(DESTRA) |
60歳以上 | 市原 伸示選手(O☆RACING) |
WOMEN | 宇都 梢選手(HAMMER HEAD) |