ENDURO
8時間エンデューロ
ロード、男女混合、45歳以上の3つのクラスが雨の中熱いバトルを展開
スズカ8時間エンデューロと大会名にあるように、8時間エンデューロはこの大会の花形種目。ロードクラス、女性1人以上を含むチームで争われる男女混合クラス、メンバー全員が45歳以上のチームが参加できる45+クラスがあり、ミニベロやママチャリなどのロードバイク以外の自転車でも出場可能です。今年は全クラス合わせて約430チームが出場しました。午前8時にサーキットのブルーシグナルの点灯とともに第一走者の大集団がアタック240の選手と同時にローリングスタート。この日は雨予報で、雨が降ったり止んだりするあいにくのコンディションでしたが、参加者はそれぞれのペースでラップを重ねました。午後は雨脚が強くなり、特に残り1時間ごろからはかなり雨が強くなる中、総合優勝はロード部門のクラスを中心に展開し、7時間経過時点で5チームに絞られました。このうち先頭集団に2チームを残していたmkw勢のうち、mkwラブライ部が54周目に飛び出し、じわじわとリードを広げていき、残り10分の時点で40秒差にまで拡大。mkwラブライ部はそのまま逃げ切って59周回を完了し、2位に1分30秒差を付けて8時間総合とロード部門の優勝を決めました。
男女混合クラスはLT United CTが58周で2位に1周差を付けて優勝。45+クラスはぴっとレーシングチームが2位に2周差をつける58周で完勝しました。
■8時間エンデューロ 各クラスの優勝
総合 | mkwラブライ部 島口絢伍 選手 / 大東泰弘 選手 / 井手道康 選手 / 宮田直紀 選手 / 髙村明希斗 選手 / 冨成啓希 選手 |
ロード チーム | mkwラブライ部 島口絢伍 選手 / 大東泰弘 選手 / 井手道康 選手 / 宮田直紀 選手 / 髙村明希斗 選手 / 冨成啓希 選手 |
ロード 45+ | ぴっとレーシングチーム 井上大我 選手 / 鈴木浩彰 選手 / 宮嶋美規夫 選手 / 田平真也 選手 |
男女混合 | LT United CT SANDU Ionut 選手 / FURUTA Masahiro 選手 / BARANYAI Krisztina Anna 選手 / KUNIBA Kei 選手 / MA Alwin 選手 |
4時間エンデューロ
車種別クラスや構成メンバー別クラスなど、多くのチャンピオンが誕生!
4時間エンデューロの特徴は、クラス分けの細かさ。ロードソロ、ロードチーム、男女混合、フラットバー・リカンベント、ママチャリの車種制限・人数制限が設けられるクラスに加え、成人女性と中学生以下の子どもたちがメンバーに加わるファミリー、女性だけのチームで争われるWOMENと構成メンバーに制限があるクラスの計7クラスで争われます。このクラス分けの細かさが本大会らしさであり、さまざまなバイクに乗る自転車乗りが表彰台に立つチャンスがあります。参加者の乗るバイクもバラエティに富んでいて、MTBやミニベロ、ママチャリ、リカンベントなどの多様なバイクが見られました。中には仮装をして走るパフォーマーもいて会場を盛り上げました。レースは8時間エンデューロの3分後にローリングスタート。先頭集団はロードレースのように大集団を形成し、先頭交代をしながら周回を重ねていきました。総合優勝争いはロードソロクラスの選手2人が抜け出し、ロードソロクラスの選手とロードチームの選手が追う展開となりました。総合優勝に輝いたのは30周回をマークしたロードソロクラスの村瀬琶音選手で、2位に1分30秒以上の差を付けました。4時間総合2位もソロクラスの神谷啓人選手で、3位集団を1分近く離す健闘を見せました。
その他のクラスはロードチーム部門はライバルとのスプリント争いを制したミルキーウェイ和歌山が30周回をマークして優勝。フラットバー・リカンベントクラスは可児市バイシクルガーディアンズ選抜部隊、男女混合クラスはTeam ELMO ビターレモン、ママチャリクラスはTEAM nakamura-san、ファミリークラスはチーム藤田、WOMENクラスは辻之内真理選手がそれぞれ制しました。
■4時間エンデューロ 各クラスの優勝・年代別入賞
総合 | 村瀬琶音 選手(水島工業高校チームグランプッチ) |
ロード ソロ | 村瀬琶音 選手(水島工業高校チームグランプッチ) |
ロード ソロ29歳以下 | 井田龍宝 選手(ターミネーターRT) |
ロード ソロ30代 | 橋本好礼 選手(チーム輪) |
ロード ソロ40代 | 大同秀樹 選手(BLUE DRAGON) |
ロード ソロ50代 | 片岡敏一 選手(Katasei Compagno) |
ロード ソロ60歳以上 | 岡田幸裕 選手(ぴっとレーシングチーム) |
WOMEN | 辻之内真理 選手(EURO-WORKS Racing) |
ロード チーム | ミルキーウェイ和歌山 小林孝臣 選手 / 岡崎由幸 選手 / 中村悠太 選手 / 寒川慎也 選手 |
フラットバー・リカンベント | 可児市バイシクルガーディアンズ選抜部隊 佐藤一也 選手 / 徳久武志 選手 |
男女混合 | Team ELMO ビターレモン 後藤直美 選手 / 松川周一 選手 / 後藤辰徳 選手 |
ママチャリ | TEAM nakamura-san 奥村晃太 選手 / 岡田和磨 選手 / 中西大樹 選手 / 木造康博 選手 |
ファミリー | チーム藤田 藤田楓 選手 / 藤田隼摩 選手 / 藤田和也 選手 |
ATTACK
アタック240
総合優勝は最終周回までもつれ込む三つどもえのバトルで決着
今大会のソロ種目で最も長い競技時間となったアタック240。鈴鹿サーキットのフルコース40周回(232.28km)を制限時間8時間以内に完走することを目指す種目で、総合優勝のほか、男子の年代別の優勝者表彰、WOMENクラスの表彰も行われます。今年はおよそ230人が出場し、雨の中それぞれのペースで完走を目指しました。上位を狙うメンバーは8時間エンデューロの選手と先頭集団を形成して周回を重ね、最終的に過去に数回アタック240を制したことのある昨年のツール・ド・おきなわ市民210kmの優勝者・井上亮選手、NHK BSの「チャリダー★」内の企画「ロードレース男子部」で活躍した佐藤文彦選手、稲津祐哉選手の3人に絞られました。最後は井上選手が2人を振り切って総合優勝を勝ち取りました。
WOMENクラスは森本保乃花選手が2位に23分近い大差を付けて圧勝。このクラスでは今年3人が完走しました。
年代別クラスの優勝者は、29歳以下が高山恭彰選手、30代が塩澤魁選手、40代が吉田真人選手、50代が釘宮諭選手、60歳以上が高田雅孝選手でした。
■アタック240 各クラスの優勝・年代別入賞
総合 | 井上亮 選手(マゼランシステムズジャパン) |
29歳以下 | 高山恭彰 選手(MAX SPEED97) |
30代 | 塩澤魁 選手(ORCA CYCLING TEAM) |
40代 | 吉田真人 選手(mkw) |
50代 | 釘宮諭 選手(VC FUKUOKA マスターズ) |
60歳以上 | 高田雅孝 選手 |
WOMEN | 森本保乃花 選手 |